当初、われわれの製品開発部門では原価低減を主な目的にオフショアを検討していました。数社と接触し、可能性を検討しましたが、満足のいく提案内容をいただくことができずにおりました。そのような折、当時の開発部長からCore社の紹介を受けました。 われわれのやりたいことを伝えさせていただき、開発体制・費用等で有効な提案をいただくことができました。2019年、Core社のベトナムでの提携先であるGEM社にて、オフショアLABを開設させていただきました。その後は本LABを活用し、さまざまな開発にトライしながら実績を積み上げ、大型のシステム開発に臨む準備を進めました。
対象のシステムは弊社の銀行業務向けソリューションである主力製品です。この製品は、お客さまの環境内にシステムを導入するオンプレ型パッケージ製品として拡販してきました。しかし、DXの加速やテレワーク拡大に伴い、お客さまの働き方が大きく変化しています。そこで、本製品をマルチテナント型のクラウドサービスモデルへとリニューアルし、クラウドサービスへのニーズ拡大へ対応することになりました。
タイトな開発スケジュールの中、プロジェクト全体を通じて迅速な対応を行っていただきました。想定外のトラブルもいくつか発生しましたが、その都度、強い責任感と高い技術力をもって対応いただけたと思います。 また、参画いただいたオフショアメンバーはとても意識が高く、こちらの要求以上の開発実現案をいただく場面が多々ありました。われわれにとって、初めて実践したオフショアでの大規模開発となりましたが、多くの経験値を得ることができました。
開発した製品については今後も継続した機能強化を図っていく予定です。その際はCore社が本来得意としているアジャイル開発などの技法を取り入れ、われわれがまだ気付いていない有効な機能改善・強化を図れればと期待しています。 その他にも、今回のオフショア開発で獲得した経験値を基に、今後もCore社が所有する高い技術力・最新技術を活用させていただき、さまざまなシステム開発へチャレンジしていきたいと考えています。